Qdai-mail通信

20240520_Qdai-mail通信 第590号(九州大学大学院歯学研究院石川邦夫教授が紫綬褒章を受章)

  20240520 Qdai-mail通信 第590号
  (九州大学大学院歯学研究院石川邦夫教授が紫綬褒章を受章)
   をお届けします。(令和6年5月20日配信)


■ 九州大学基金からのお知らせ ━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………

◇ 九州大学基金では、みなさまからの
  温かいご支援をお待ちしています

 いただいた貴重なご寄附は、学生に対する経済支援や教育研究活動に対する支援などに、有効かつ大切に活用させていただいております。
 引き続き皆さまからのご支援、どうぞよろしくお願いいたします。
 
 なお、九州大学基金へのご寄附は確定申告をすることで税制上の優遇措置を受けることができ(※)、一定額以上を寄附いただいた方には、九大会員制度をはじめとする様々な特典や顕彰をご用意しています。
 ※日本国内居住の方が対象となります。法人は寄附金全額損金算入することができます。

 詳しくは九州大学基金ホームページをご覧ください。
 https://kikin.kyushu-u.ac.jp/

 また、ホームページでは寄附のメニュー紹介のほか、支援を受けた学生や研究者等の声、実際にご寄附頂いた寄附者の声も随時掲載しています。

 SNSでも日々の基金の活動など発信しております。
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■ トピックス ━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………

【1】九州大学大学院歯学研究院石川邦夫教授が紫綬褒章を受章

 九州大学大学院歯学研究院の石川邦夫(いしかわくにお)教授が、令和6年春の紫綬褒章を受章しました。
 石川教授は、東レ株式会社、徳島大学、岡山大学を経て、平成13年11月に九州大学大学院歯学研究院教授に就任。歯科治療に使用される人工骨補填材について、溶解析出法という新しい製造方法を発明し、骨組成(炭酸アパタイト)骨補填材を開発しました。
 本開発により、骨組成(炭酸アパタイト)骨補填材は適用制限がない歯科用人工骨補填材として初めて薬事承認され、従来行われていた自家骨移植が不要になるなど、歯科医療環境を一変させました。

◇詳細(全文)はこちら
https://www.kyushu-u.ac.jp/ja/topics/view/2077


【2】九州大学が国内7位 THEアジア大学ランキング2024
   
 4月30日に「THEアジア大学ランキング2024」が発表され、九州大学は52位にランクインしました。今回ランク付けされた739校のうち、119校が日本の高等教育機関です。九州大学は、国内大学の中では第7位につけています。

◇詳細(全文)はこちら
https://www.kyushu-u.ac.jp/ja/topics/view/2078


【3】九州大学高等研究院井上和秀特別主幹教授が
   瑞宝中綬章を受章
   
 九州大学高等研究院の井上和秀特別主幹教授が令和6年春の瑞宝中綬章を受章しました。
 井上特別主幹教授は、長年にわたって、薬理学の教育・研究に努め、特に人類史上最悪の痛みと言われる難治性疼痛「神経障害性疼痛」の発症メカニズムについて世界的な業績を上げられるとともに、数多くの優れた人材を育成してこられました。また、教育・研究の発展のみならず、九州大学の管理運営においても多大な貢献を果たされたことが高く評価されました。

◇詳細(全文)はこちら
https://www.kyushu-u.ac.jp/ja/topics/view/2079


【4】産学官連携専門ポッドキャスト番組
   「知ノベーション(Chi-Innovation)」を開設
   
 九州大学の産学官連携活動を担う九大OIP株式会社により、学術研究内容とその事業化を目指す産学官連携活動を紹介するポッドキャスト番組「知ノベーション」を開設しました。
 九州大学発の知財発明内容に基づく、技術内容、サービス・プロダクトとその研究開発者を紹介し、新しい世界のトレンドとなるであろうイノベーションの種を皆様と味わっていく番組です。

◇詳細(全文)はこちら
https://www.kyushu-u.ac.jp/ja/notices/view/2677


■ 九州大学研究成果 ━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………

【1】オルガノイド技術により膵がんのサブタイプ分類と
   予後予測に成功
   ~膵がん治療の最適化と新たな治療法の開発に期待~
    九州大学大学院医学研究院 小川佳宏主幹教授

 九州大学大学院医学研究院の小川佳宏主幹教授、九州大学病院の藤森尚講師、同大学大学院医学系学府の松本一秀大学院生らの研究グループは、同大学大学院医学研究院の中村雅史教授(九州大学病院長)、小田義直教授、同大学生体防御医学研究所の中山敬一教授(現東京医科歯科大学特別栄誉教授)らとの共同研究により、膵がん患者の診断時の内視鏡生検検体を用いて膵がんオルガノイドを樹立し、その形態分類と網羅的遺伝子発現解析の結果から、がんの特徴を反映するサブタイプを1-2週間という短期間で見極めることに成功しました。この形態分類は抗がん剤の治療効果と良く相関しており、予後を予測できることが初めて明らかになりました。
 
◇詳細(全文)はこちら
https://www.kyushu-u.ac.jp/ja/researches/view/1072


【2】世界初!ハエ幼虫が自らのフンで呼吸用
   シュノーケルを作ることを発見
   ~カメムシに寄生するハエの新生態解明
    将来的なカメムシ防除利用にも期待~
    九州大学大学院比較社会文化研究院 舘卓司准教授

 九州大学大学院地球社会統合科学府の駒形森さん、九州大学大学院比較社会文化研究院の小川浩太助教 、舘卓司准教授らのグループは、カメムシに寄生するヤドリバエの幼虫が自らのフンを利用し、既知のメカニズムとは異なる独自の方法で呼吸漏斗を形成していることを突き止めました。本研究ではまずカメムシに寄生するマルボシヒラタヤドリバエの飼育実験系を立ち上げ、呼吸漏斗の形成過程を様々な組織形態学的解析手法を用いて多角的に解析しました。その結果、このハエの幼虫は、(1)寄主の体内で1本につながったフンを排泄し、それを体に巻きつけていくことでコーン型の呼吸漏斗を形成していること、(2)幼虫の肛門付近にはフンを固めてちぎれないようにするためと思われる分泌腺の存在が明らかとなりました。さらに、他のヤドリバエの呼吸漏斗も解析し、この“フン製シュノーケル”がカメムシに寄生するヤドリバエの仲間を中心にある程度広く見られるものであることが分かりました。

◇詳細(全文)はこちら
https://www.kyushu-u.ac.jp/ja/researches/view/1074


【3】世界初、がんの進行を捉える空間オミクス技術の
   開発に成功
   ~がんの個別化医療に不可欠な治療介入点の
    決定に大きく前進~
    九州大学生体防御医学研究所 大川恭行教授

 九州大学生体防御医学研究所の大川恭行教授、富松航佑助教、九州大学大学院システム生命科学府藤井健大学院生らは、同大学大学院システム情報科学府、東京大学、東京工業大学、がん研究会のグループらとともに、免疫染色したシグナルを消光可能な抗体Precise Emission Canceling Antibody(PECAb)を新たに開発し、対象組織の染色と消光を連続的に繰り返すことで、細胞の位置情報を保持したままシグナル伝達分子を含む最大206種類のタンパク質発現情報を取得する空間オミクスの系を確立しました。本技術から取得されるデータを用いて細胞状態の変化を擬似的に再構築することで、多様なシグナル伝達の活性化ダイナミクスを推定することが世界で初めて可能になりました。
 
◇詳細(全文)はこちら
https://www.kyushu-u.ac.jp/ja/researches/view/1075


【4】糖飢餓でリソソーム機能が低下するメカニズムを発見
   ~リソソーム関連疾患の病態把握への期待~
    九州大学大学院医学研究院 内海健教授

 九州大学大学院医学研究院の内海健教授(責任著者)、八木美佳子助教、國﨑祐哉教授、康東天名誉教授、吉本幸司教授、三木健嗣学術研究員(筆頭著者)らの研究チームは、糖飢餓状態ではリソソーム機能は実は低下すること、その機序としてリソソームの膜上には解糖系酵素が存在しており、それらの酵素がリソソーム機能を維持しているため、糖飢餓ではリソソーム機能が維持できず機能障害を起こすことを明らかにしました。さらに、そのメカニズムを調べるため経時的変化も解析しリソソーム機能が低下した後に鉄のトランスポーターの機能が低下することでリソソームに鉄が蓄積し、鉄による細胞死(フェロトーシス)を起こすことを発見しました。
 
◇詳細(全文)はこちら
https://www.kyushu-u.ac.jp/ja/researches/view/1076


【5】新しく生まれた神経の回路への組み込みが
   トラウマ記憶の減弱に寄与する
   ~心的外傷後ストレス障害(PTSD)の
    新たな治療法開発に期待~
    九州大学大学院薬学研究院 藤川理沙子助教

 PTSDは、トラウマとなるような出来事を経験または目撃した人に発症する可能性のある精神疾患です。
 University of Toronto/ Hospital for Sick Children、九州大学大学院薬学研究院/ Hospital for Sick Childrenの藤川理沙子助教らの研究グループは、神経細胞のもととなる神経幹細胞が、神経細胞へと分化する神経新生による海馬神経回路のリモデリングが、トラウマ記憶の忘却を促しPTSDに類似した症状を減弱させることを明らかにしました。

◇詳細(全文)はこちら
https://www.kyushu-u.ac.jp/ja/researches/view/1079


■ イベント ━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………

 イベント開催日時等は、変更となることがあります。
詳細は随時九州大学Webサイトをご確認ください。

【1】第101回サイエンスカフェ@ふくおか開催

 「サイエンスカフェ@ふくおか」は講師と参加者の距離感を出来るだけなくし、どなたでも気軽に参加でき、気軽に質問できるイベントです。基礎知識は必要ありません。子どもから大人まで、参加者全員が科学を楽しめるように毎回工夫しながら開催しています。
 今回のテーマは、「情報薬の謎に迫る!~あなたの行動は情報で変えられる?~」です。
 みなさまのご参加を心よりお待ちしております。

・日  時:令和6年5月24日(金)19:00~21:00
・開催場所:BIZCOLI 交流ラウンジ
・対  象:一般、高校生、在学生、教職員、その他
・定  員:先着 40名      
・参 加 費:有料 500円
・申込方法:事前申し込みの必要あり
・申込締切:令和6年5月24日(金)
      ※ 定員になり次第締め切り
・お問合せ先:九州経済調査協会・BIZCOLI 担当 牟田
【電話】092-721-4909
【FAX】092-721-4908

詳細はこちら↓
https://www.kyushu-u.ac.jp/ja/events/view/1762


【2】第2回アントレプレナーシップ教育に関する
   国際シンポジウムinアジア

 本シンポジウムは、アントレプレナーシップ教育について特にアジアの文脈に焦点を当て、我々がどこまで到達し、どのように進化しているかを探り、将来に向けた重要な問題を特定することを目的とします。また、アジアを中心に世界中のアントレプレナーシップの研究者と教育者を集め、将来の協力関係を確立し、アントレプレナーシップ教育における主要な課題と進歩についての経験を交換するためのアジアにおけるプラットフォームとして継続的に機能することを目的とします。

・日  時:令和6年9月21日(土)10:00~18:00
・開催場所:九州大学病院キャンパス
      九州大学医学部 百年講堂
・対  象:一般、在学生、教職員
・言  語:英語のみ(同時通訳なし)
・定  員:なし
・参 加 費:無料
・申込方法:事前申し込みの必要あり
・申込締切:発表:令和6年6月16日(日)
      シンポジウム参加:令和6年9月13日(金)
・お問合せ先:九州大学 ロバート・ファン/アントレプレナーシップ・センタ―(QREC)
【電話】092-802-6060
【FAX】092-802-6065
【E-mail】info★qrec.kyushu-u.ac.jp
※メールアドレスの★を@に変更してください。

詳細はこちら↓
https://www.kyushu-u.ac.jp/ja/events/view/1758


■ お知らせ   ━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥……

【1】同窓会・サークル活動等で同窓生・教職員が
   無料で利用できるウェブサイトのご案内

 九州大学では、同窓生等の方々が「無料」で利用できる九州大学校友会ウェブサイトを提供しております。同窓生や教職員等を構成員とする様々なグループにご利用いただいております。
 各種行事のご案内、名簿管理、掲示板機能等により、グループの更なる活性化と、事務局(幹事)の方の負担軽減にお役立てください。

◇詳細はこちら
https://koyukai.kyushu-u.ac.jp/


【2】九州大学生涯メールアドレスサービス
   メール転送システム(@kyudai.jp)の
   登録情報更新のお願い

 メール転送サービスをご利用の皆様、ご愛顧いただきありがとうございます。
 ご利用の皆様におかれましては、有効なメールアドレスを転送先に設定してください。
 メールマガジンの受信が3回連続でエラーとなった場合、転送先メールアドレスが無効になっていると判断されアカウントが休止状態となり、6か月後に自動で退会となります。
 卒業や退職により転送先メールアドレスが無効になってしまう事象が多く発生しておりますので、可能な限り転送先は複数設定するか、全学基本メール以外のアドレスを利用されることをおすすめしています。

◇ログイン後、マイページより各種変更が行えます。
https://kyudai.jp/


※本メルマガは、原稿作成時点で確認できた九州大学HP内の記事等を担当にて編集のうえ掲載しております。
 HPの記事が多い場合等は、掲載を見送ることもございます。ご了承ください。


編集・発行:九州大学生涯メールアドレスサービス
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 このメールアドレス宛に直接ご返信されても対応できませんのでご了承ください。